転職回数が多い人の志望動機の答え方【例文つき】元記者が答えに詰まらなくなった3ステップ

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面接でいちばん苦手だった質問は、実は「転職回数」そのものより「志望動機」でした。

新聞記者→雑誌編集者(副編集長)→フリーライター→39歳で上場企業のオウンドメディア担当へ。6回の転職を重ねるうちに、志望動機を聞かれるたびに、しどろもどろになっていた時期があります。

この記事では、転職回数が多い人が志望動機で詰まらなくなるための3ステップと、そのまま使える例文をまとめます。転職回数を面接でどう説明したかは、転職回数が多いと面接で不利?「何回目ですか」への答え方【実体験】にも書いています。

この記事でわかること

  • 面接官は、志望動機をどれくらい見ているのか
  • 転職回数が多い人が、志望動機でやりがちな失敗
  • 志望動機で詰まらなくなった、3ステップ
  • そのまま使える、志望動機の例文3パターン

データで見る:面接官の4割以上が、志望動機を重視している

dodaが、中途採用の面接に関わる採用担当者2,000人に行った調査(2025年9月)があります。

「中途採用の面接で重要と思う内容」を複数選べる形で聞いたところ、「志望動機」は43.1%、「転職理由」は43.9%でした。「受け答えの仕方」(51.1%)、「誠実さ・素直さ」(47.4%)、「経験」(44.0%)と並んで、多くの面接官が重視しています。

ひとつだけ選ぶ「最も重要と思う内容」では、「受け答えの仕方」が9.9%、「誠実さ・素直さ」が9.0%、「志望動機」が7.3%、「転職理由」が5.8%でした。

データのポイント

  • 志望動機と転職理由は、どちらも4割以上の面接官が重要と答えている
  • 志望動機の「内容」だけでなく、「受け答えの仕方」や「誠実さ」も見られている
  • 中身を整理しておくと、受け答えにも自信が持てる

出典:doda「採用担当者のホンネ-中途採用の実態調査 転職で面接官が見ているポイントは?」(2026年3月更新)

なぜ「志望動機」でつまずいていたのか

転職回数が多いと、志望動機を聞かれたときについやってしまいがちな失敗があります。

  • 前職への不満を、そのまま理由として話してしまう
  • 「なんとなく良さそうだったから」で終わってしまう
  • 毎回、その場しのぎで違うことを言ってしまう

私自身、最初の頃はまさにこの状態でした。面接官の反応が微妙になるたびに、「また落ちたかもしれない」と落ち込んでいたのを覚えています。

変わったきっかけ:自分を「取材」してみた

ある転職活動中、面接直前に自分の志望動機を声に出して読み上げてみたら、驚くほど中身がないことに気づきました。

記者時代、取材相手には「なぜですか」としつこく聞いていたのに、自分自身には一度もその質問をしていなかった。

その日から、面接に行く前は必ず、自分自身を”取材”するようにしました。「なぜ辞めたのか」「なぜこの会社なのか」を、他人に聞くときと同じ熱量で、自分に問いかける。それだけで、話す内容が驚くほど変わりました。

面接官の反応は、こう変わった

志望動機を自分の言葉で話せるようになってから、面接官の反応が変わりました。

  • 面接官が、自分の顔を見てくれるようになった
  • 質問が、表層的なものではなく、より踏み込んだ内容になった
  • うなずきが増えた

うまくいかなかった面接もある

もちろん、すべてがうまくいったわけではありません。

今振り返ると、うまくいかなかった面接は、「この会社でどうなりたいか、どんな自分を実現したいか」という質問に、明確に答えられなかったからだと思います。

過去の軸を語ることはできても、「この会社で」という部分が空白のまま。次に紹介する3ステップの2つ目が、足りていなかったのだと思います。

条件だけで応募先を選んでいた時期に、熱意が伝わらず、どれも不採用だった話は、やりたいことがわからない30代へにもまとめています。

志望動機の組み立て方:3ステップ

  1. これまでの転職に共通する「軸」を、先に言語化する
    私の場合は、「伝える力を磨きたい」でした。
  2. その軸が、応募先でどう活かせるか、そして「この会社で、どうなりたいか」まで結びつける
    「この会社でどうなりたいか」を、1文で言えるかを確かめておきます。
  3. 感情的な理由(不満・逃げ)は、ポジティブな言葉に変換する
    事実は変えずに、「次にやりたいこと」の形に言い換えます。

この順番で話すようにしてから、面接官の反応が変わりました。

なお、転職回数の説明と志望動機の、どちらを先に話すかは、私は特に決めていませんでした。話の流れによって変わるので、どちらを先に聞かれても、同じ軸で答えられるように準備しておくと安心です。

志望動機が「なぜこの会社なのか」だとすると、「自分に何ができるか」を伝えるのが自己PRです。強みを3つに絞って、転職回数を強みに言い換える方法は、転職回数が多い人の自己PR例文|「強み」に変わる3つの軸と書き方【元記者の実体験】にまとめています。

面接の終盤に聞かれる「何か質問はありますか?」も、志望動機と地続きの場面です。私が実際に聞いた逆質問と、聞き方の例は、転職面接の逆質問の例|元記者が「職場の雰囲気を一言で」と聞いた理由【取材目線の作り方】にまとめています。

客観的に自分の言葉を整理しきれないときは、転職のプロに壁打ち相手になってもらうのも有効です。

志望動機の例文3パターン

ここからは、3ステップに沿った例文です。実在しない人物・会社の「例」なので、ご自身の経験に置き換えて使ってください。事実に反する内容は、書かないようにしましょう。

例①:転職を重ねても、軸が一貫している型

「これまで3社で、お客様の課題を聞き取り、形にする仕事を続けてきました。環境は変わっても、軸は変わっていません。御社は、提案から改善までを一人の担当が持てる体制だと知り、この軸を最も活かせると感じました。入社後は、担当した案件の継続率を高めることに取り組み、将来はチーム全体の提案の質を引き上げる役割を担いたいと考えています。」

ポイント:「軸」→「応募先とのつながり」→「入社後にどうなりたいか」の順です。

例②:未経験の職種に挑戦する型

「前職では6年間、店舗運営に携わり、売上データをもとに改善を重ねてきました。数字で課題を見つけ、行動を変える面白さを知り、その力をより多くのお客様に届けたいと考え、マーケティング職を志望しました。未経験の分野は、社内の勉強会や資格の学習で補い、まずは分析業務から成果を出したいと考えています。」

ポイント:前職の経験と、志望する職種の共通点を先に示します。

例③:短期離職がある型

「前職は1年で退職しました。入社前に、業務の範囲と自分の強みが重なる部分を、十分に確認できていなかったことが原因だと考えています。その反省から、今回は御社の事業内容と募集ポジションの業務を具体的に調べ、自分の経験が活かせると考えて応募しました。腰を据えて専門性を深め、成果を出し続けたいと考えています。」

ポイント:退職理由を他責にせず、次にどう変えたかを話します。

自分の志望動機に「この会社で」の部分が足りているかは、ひとりでは気づけません。転職エージェントに面接の前に一度聞かせれば、自分では見えない空白をその場で指摘してもらえます。転職エージェントナビなら、登録も相談も無料です。

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うまくいく答え方・いかない答え方

比較例

  • ❌ 前職への不満を、そのまま理由にする
  • ⭕️ 事実は変えずに、「次にやりたいこと」の形に言い換える
  • ❌ 毎回、その場しのぎで違うことを言う
  • ⭕️ 転職に共通する「軸」を先に決めておく
  • ❌ 「御社の理念に共感しました」だけで終わる
  • ⭕️ 「この会社で、どうなりたいか」を1文で言えるようにしておく

よくある質問

Q. 転職理由と志望動機は、何が違うのですか?
A. 転職理由は「なぜ辞めるのか」(過去)、志望動機は「なぜこの会社なのか」(これから)です。dodaの調査では、どちらも4割以上の採用担当者が重要と答えています。2つが同じ軸でつながっていると、伝わりやすくなります。

Q. 志望動機が思いつかないときは、どうすればいいですか?
A. 筆者は、面接の前に自分を「取材」しました。「なぜ辞めたのか」「なぜこの会社なのか」を、他人に聞くときと同じ熱量で書き出してみてください。

Q. 転職回数の説明と志望動機は、どちらを先に話すべきですか?
A. 筆者は、特に決めていませんでした。話の流れによって変わるので、どちらを先に聞かれても、同じ軸で答えられるように準備しておくのがおすすめです。

Q. 志望動機がうまく答えられなかったら、もう落ちてしまいますか?
A. 筆者にも、うまく答えられなかった面接があります。「この会社でどうなりたいか」を答えられなかったことが原因だったと思います。その経験から、次の面接では、この質問に1文で答えられるように準備しました。

まとめ:志望動機は、その場で考えるものではない

志望動機は、「その場で考えるもの」ではなく、「自分のキャリアの軸を言語化しておくもの」です。

転職回数が多いことは、隠す必要のある弱点ではありません。ただ、志望動機として言葉にするには、多少の準備がいります。それさえ整理できれば、面接はぐっと楽になります。

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