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「転職の軸は何ですか?」と聞かれても、うまく答えられない。求人を見ても、どれも良さそうで、どれも決め手に欠ける——何度も転職してきた人ほど、そんな状態に陥りがちではないでしょうか。
この記事では、6回の転職を経験し、長いあいだ自分の軸がわからずに迷走していた筆者が、軸を見つけたきっかけと、その具体的な見つけ方をまとめました。
この記事でわかること
- 「条件」と「軸」の違い
- 転職の軸が決まらない人の共通点
- 迷走していた筆者が、軸を見つけたきっかけ
- 自分の軸を見つける5つのステップ
データで見る:転職で一番重視されるのは「給与」
学情が20代後半〜30代を対象に行った調査では、転職で実現したいことの1位は「給与・年収が上がること」で61.2%。2位の「スキルを身につけて成長できること」(32.2%)を大きく引き離していました。
給料が大事なのは当然です。ただ、給料は「条件」であって、それだけでは「軸」にはなりにくいというのが、筆者の実感です。給料だけを基準にすると、少しでも高い会社が現れるたびに気持ちが揺れ、決めきれなくなるからです。
「条件」と「軸」の違い
- 条件:年収、勤務地、休日、会社の規模など。比べやすく、数字で測れるもの
- 軸:「何をしているときに力を発揮できるか」「何を大事にして働きたいか」。職場が変わっても変わらない、自分の中心にあるもの
転職の軸が決まらない人の共通点
- 求人の条件を比べることから始めている(条件だけでは決め手がなく、迷い続ける)
- 「嫌だったこと」は言えるが、「やりたいこと」は言えない
- 転職のたびに、選ぶ理由が変わっている
- 今の業界や職種に行き詰まりを感じ、どこでもいいから抜け出したいと思っている
実体験①:軸がなかった頃、給料の高い会社を手当たり次第に探していた
転職活動がうまくいかず、出版の世界にも少し絶望しかけていた時期がありました。そのころの私は、とにかく給料の高い会社を手当たり次第にピックアップしていました。仕事の中身より、数字だけを見ていた。今思えば、ブレにブレまくっていました。
実際、給料の高さだけに惹かれて、未経験の土地活用の営業やMRに応募しかけたこともあります(詳しくはキャリアコーチングは意味ある?の記事で書いています)。
実体験②:迷走ぶりをSNSに書いたら、軸が見えてきた
そんな迷走している転職活動の様子を、私はそのままmixiに書いていました(古いですね)。すると、思った以上に多くの人が読者になってくれて、中には「その迷走ぶりが参考になった」と言ってくれる人もいました。
そのとき、「ああ、やっぱり自分は何かを伝えることが好きなんだ」と感じたんです。そして、それを迷走していた転職活動に落とし込みました。自分の軸は「伝える力」だ——そう気づいたのは、あとから考えると、あのときだったのかもしれません。
軸は、求人の条件を比べる中からではなく、「自分が好きなこと」「人に喜ばれたこと」の中から見つかりました。
自分の軸を見つける5つのステップ
- 「条件」と「軸」を分けて書き出す
年収・勤務地などの条件は、いったん横に置く - 仕事以外も含めて、「夢中になれたこと」「人に喜ばれたこと」を書き出す
筆者にとってのmixiのように、仕事の外にヒントがあることも多い - これまでの職歴に共通する「動詞」を探す
伝える、整える、つなぐ、教える、作る など。職種は違っても動詞は共通していることがある - 見つけた軸を、一文にまとめる
「〇〇することで、△△に貢献したい」 - その一文を、第三者に話してみる
自分では当たり前すぎて気づかない強みを、指摘してもらえることがある
注意:軸は「立派なもの」である必要はありません。「人の話を聞くのが好き」「散らかったものを整えるのが得意」くらいの素朴なもので十分です。大きな目標を探そうとすると、かえって見つからなくなります。
一人で書き出しても見えてこない場合は、キャリアの棚卸しを一緒にしてくれるコーチングサービスで、第三者と対話しながら整理するのも一つの方法です。

軸が見つかる人・見つからない人
比較例
- ❌ 求人サイトで条件の良い会社を探し続け、「どれもピンとこない」を繰り返す
- ⭕️ 求人を見る前に、「自分が夢中になれたこと」を書き出すところから始める
- ❌ 迷走している自分を否定し、「軸がない自分はダメだ」と思い込む
- ⭕️ 迷走している過程そのものを振り返り、「何に反応したか」をヒントにする
よくある質問
Q. 給料を軸にしてはいけないのですか?
A. いけないわけではありません。ただ、給料は「条件」として持っておき、それとは別に「何をしている自分でいたいか」という軸を持つと、選択がぶれにくくなります。
Q. 軸は1つに絞るべきですか?
A. 最初は複数あっても大丈夫です。書き出していくうちに、共通する1つが見えてくることが多いです。
Q. 軸は、途中で変わってもいいですか?
A. 変わって構いません。経験を重ねれば、大事にしたいことも変わります。大切なのは、今の自分の軸を言葉にできることです。
Q. 軸が見つかったら、面接でどう伝えればいいですか?
A. 「〇〇という軸で環境を選んできた」と、これまでの転職とセットで語るのが効果的です。
具体的な伝え方は転職回数が多いと面接で不利?「何回目ですか」への答え方で解説しています。
まとめ:迷走した時間も、軸を見つけるヒントになる
転職の軸が決まらないのは、あなたに軸がないからではなく、まだ言葉にできていないだけかもしれません。筆者の場合、迷走していた日々を書いたことが、そのまま軸を見つけるきっかけになりました。求人の条件を比べる前に、一度「自分が夢中になれたこと」を振り返ってみてください。
転職するか迷っている段階なら今の会社に残るか、転職か。迷う30代のための判断基準、軸を志望動機に落とし込む方法は「志望動機、教えてください」――転職回数が多い私が、答えに詰まらなくなるまで、キャリアの軸・自己分析全般はキャリアの軸・自己分析 完全ガイドもあわせてご覧ください。
「やりたいことそのものがわからない」という方は、やりたいことがわからない30代へ|転職6回の筆者が「やりたいこと」と「条件」で選んで見えたこともあわせてご覧ください。
また、転職を何度も繰り返してしまう原因から見直したい方は、転職を繰り返す原因は「根気がないから」ではない。転職6回の元記者が振り返る5つのパターンも参考にしてください。
方向性が見えてきたら、その軸に合う求人を探す段階です。自分に合う担当者を紹介してもらえるサービスを使えば、軸を踏まえた提案を受けやすくなります。
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※データ出典:株式会社学情「20代後半〜30代の転職理由に関する調査」(2025年3月)
本記事は筆者の実体験に基づく個人の感想です。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の料金・条件をご確認ください。

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