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学歴を書き終えて、次の行の真ん中に「職歴」。
そこから入社と退職を1行ずつ並べていくと、勤務先が多い人ほど、欄の残りが心もとなく見えてきます。
最後まで収まるのか。
短く働いた会社は、書かなくてもいいのか。
仕事内容は、どこまで書けばいいのか。
この記事では、転職回数が多い人に向けて、履歴書の職歴欄の書き方を架空の見本つきで整理します。
会社名と在籍年月は正確に書く。そのうえで、仕事内容の説明量と書式を見直す。
この順番がわかれば、職歴欄の迷いはかなり減らせます。
この記事でわかること
- 履歴書の職歴欄と職務経歴書の役割の違い
- 職歴欄の書き方と、勤務先5社の架空の記入見本
- 職歴が書ききれないときに見直す順番
- 短期間で辞めた会社の扱いと、迷ったときの確認先
履歴書の職歴欄と職務経歴書の役割
書ききれない悩みの多くは、2つの書類に同じ役割を求めてしまうところから始まります。
職歴欄は「どこに、いつからいつまで」を示す場所
履歴書の職歴欄で読み手がまず確かめたいのは、どの会社に、いつからいつまで在籍していたかという流れです。
入社と退職を年月の順に並べるのが基本で、仕事内容は必要に応じて短く添える程度にとどめます。
職歴が長くなると、書く時間がかかるうえ、1行に情報を詰め込んで読みにくくなりがちです。
気をつけたいのは回数そのものより、流れが追いにくい書き方になってしまうことのほうです。
仕事の中身と実績は、職務経歴書で伝える
担当した業務の詳細や、数字で示せる実績は、職務経歴書のほうが向いています。
決まった様式がなく、職種ごとにまとめたり、冒頭に要約を置いたりできるからです。
書類の分担の目安
- 履歴書の職歴欄:会社名、入社・退職の年月、退職の区分、必要に応じた短い仕事内容
- 職務経歴書:職務要約、担当業務の詳細、実績、応募先で活かせるスキル
「冒頭に職歴の要約を置く」「キャリアの一貫した軸を一文で示す」といった工夫は、職務経歴書でこそ生きるものです。
履歴書の職歴欄でやろうとすると、限られた行がさらに足りなくなります。
要約や実績のまとめ方は、職務経歴書の書き方【見本つき】で詳しく扱っています。
職歴欄の書き方と見本(架空)
型さえ決まれば、職歴欄は「事実を順番に並べる作業」になります。

基本の書き方
- 学歴を書き終えたら、次の行の中央に「職歴」と書く
- 入社と退職を、年月の古い順に1行ずつ書く
- 会社名は「(株)」などと略さず、正式な名称で書く
- 退職の行には「一身上の都合により退職」「会社都合により退職」など、事実に合う区分を簡潔に書く
- 今の勤務先は最後に「現在に至る」と書き、次の行の右端に「以上」と書いて締める
ハローワークの資料「応募書類の作り方」でも、会社名と年月を書き、必要に応じて職務内容を添える形が例として紹介されています。
様式の選び方も載っているので、一度目を通しておくと自分の書き方を確かめやすくなります(資料へのリンクは記事末の参考資料にあります)。
職歴欄の見本(架空)
以下は書き方を説明するための架空の例です。筆者の実際の履歴書ではありません。
会社員として5社に勤めた人の、職歴欄の部分例です(学歴の行は省いています)。
| 年月 | 職歴 |
|---|---|
| 職歴 | |
| 2016年4月 | 株式会社サンプルA 入社 |
| 2019年3月 | 株式会社サンプルA 一身上の都合により退職 |
| 2019年4月 | 株式会社サンプルB 入社 |
| 2019年9月 | 株式会社サンプルB 一身上の都合により退職 |
| 2019年10月 | 株式会社サンプルC 入社 |
| 2022年3月 | 株式会社サンプルC 一身上の都合により退職 |
| 2022年4月 | 株式会社サンプルD 入社 |
| 2024年3月 | 株式会社サンプルD 一身上の都合により退職 |
| 2024年4月 | 株式会社サンプルE 入社 |
| 法人営業を担当 | |
| 現在に至る | |
| 以上 |
会社名・年月・退職理由は、すべて架空です。
退職の区分は、自分の実情に合わせて書いてください。
会社を辞めてから次に入社するまでに期間が空いているときの説明は、空白期間を履歴書にどう書く?で、再就職した3人の実例とあわせて紹介しています。
実際の用紙では、学歴の行や、長い会社名の折り返しも入ります。
同じ5社でも、必要な行数は人によって変わります。
「この行数なら必ず収まる」という目安はないので、一度下書きしてから様式を選ぶのが確実です。
仕事内容は「会社を消す」のではなく「説明を短くする」
欄が足りなくなったとき、最初に見直したいのは仕事内容の書き方です。
同じ仕事でも、言葉を絞るだけで1行に収まることがあります。
長い例(架空)
法人向けサービスの新規提案、既存顧客への追加提案、見積書作成、契約後の問い合わせ対応を担当。
短い例(架空)
法人営業(新規提案・既存顧客対応)を担当。
これは仕事内容の説明を短くした例です。
会社名や在籍年月を省いた例ではありません。
省いた具体的な業務や実績は、職務経歴書も一緒に出すなら、そちらで伝えます。
反対に、職務経歴書を出さない応募では、仕事について伝えられる書類が履歴書だけになります。
その場合は短くしすぎず、応募先に関係する仕事の情報を履歴書にも補っておきましょう。
職歴が書ききれないときに見直す順番
欄が足りないと気づいたら、書き方をいじる前に、確かめる順番を決めておくと迷いません。
まずは、次の順番で確認してみてください。
- 応募先の書式指定を確認する
指定の様式やWeb応募フォームがあれば、それに従うのが最優先です。 - 指定がなければ、記入欄の広い様式を検討する
職歴欄の行数は、様式によって違います。厚生労働省の履歴書様式例も、ハローワークのサイトから入手できます。 - 仕事内容の重複や説明量を見直す
各社の説明を1行に絞れないか確かめます。会社名と年月は、そのまま残します。 - 職務経歴書と説明を分担する
詳しい業務や実績を職務経歴書に移し、履歴書は経歴の流れに集中させます。 - それでも収まらなければ、提出方法を採用窓口に確認する
別紙を付けてよいか、職務経歴書での補足でよいかなど、自己判断せず応募先に聞くのが確実です。
欄に収めるために、やらないほうがいいこと
- 文字を極端に小さくして、無理に詰め込む
- 在籍期間を実際と違う形にまとめたり、年月を変えたりする
- 枠の外や余白に書き足す
大切なのは、決まった枚数に収めることより、応募先の指定に沿って、事実を正確に読みやすく伝えることです。
どこを削ってよいかは、書いた本人には判断しにくいものです。転職エージェントに一度見てもらえば、書き方をその場で確かめられます。
転職エージェントナビなら、登録も相談も無料です。
短期間で辞めた会社は省略してよい?
いちばん迷いやすいのが、ここです。ただ、「書かなくていい」とも「書かなければ必ずアウト」とも、一律には言えません。
「会社を消す」と「説明を短くする」は別の話
職歴欄で調整してよいのは、主に仕事内容の説明量です。
会社名や在籍期間そのものを消すことは、説明を短くすることとは性質が違います。
在籍が短い会社を書かずに出した場合、あとで経歴を確認する場面で食い違いが出ると、説明に困ることがあります。
どの程度問題になるかは状況や応募先によって変わります。
迷ったら書いておくほうが、あとで不安を抱えずに済みます。
経歴を少なく見せることのリスクは、転職回数をごまかすとバレる?入社後に発覚する仕組みと、少なく見せずにプラスに伝える方法で詳しくまとめています。
退職理由は、職歴欄で弁明しない
短期間で辞めた会社も、退職の行は「一身上の都合により退職」のように、事実に合う表現を簡潔に書けば十分です。
事情を職歴欄に長く書き足すと、かえって読みにくくなります。
詳しい退職理由を求められた場合は、応募先の指示に合わせて説明しましょう。
面接で聞かれたときにも、自分の言葉で話せるように整理しておきます。
伝え方は転職回数が多い人の面接での伝え方を参考にしてください。
自分のケースで書くべきか判断がつかないときは、応募先の採用窓口や転職エージェントに確認するのが確実です。
よくある質問
職歴欄について、迷いやすい4つの点をまとめました。
Q. 長い職務要約は必要?
職務要約は、職務経歴書で簡潔に伝えます。
履歴書の職歴欄では会社名と年月を順に書き、応募先に関係する仕事内容を必要に応じて短く添えましょう。
Q. 仕事内容・実績はどのくらい書く?
職務経歴書も出すなら、履歴書では『法人営業を担当』のように短く補足する方法があります。
説明量は応募先の指定や仕事内容に合わせ、詳しい実績は職務経歴書で伝えましょう。
Q. 職務経歴書を出さない場合は?
仕事について伝えられるのが履歴書だけになるため、応募先に関係する業務を短く補足しておきます。
会社ごとに1行ずつ添えるなど、読みやすさを保てる範囲で書きましょう。
Q. 指定の欄に収まらない場合は?
仕事内容の説明を短くしても収まらないときは、別紙を添えてよいかなど、提出方法を採用窓口に確認します。
Web応募フォームで入力欄や文字数が決まっている場合も同じです。
自己判断で年月をまとめたり、会社を省いたりするのは避けましょう。
まとめ:会社と年月は正確に、説明の量は書類で分担する
職歴欄は、会社と在籍年月の流れを正確に示す場所です。
詳しい仕事内容や実績は職務経歴書に任せ、履歴書では説明を短く整えます。
欄が足りなければ、応募先の指定、様式、説明量、書類の分担、採用窓口への確認の順に見直してください。
転職回数の多さは、書き方で消すものではありません。
流れが読みやすく整っていれば、中身を伝える場面は職務経歴書と面接にあります。
職務経歴書の要約や実績の書き方は職務経歴書の書き方【見本つき】、面接・志望動機まで含めてまとめて知りたい方は転職回数が多い人の転職完全ガイドもあわせてご覧ください。
職歴欄が読みやすく書けているかは、自分では確かめにくいものです。転職エージェントに一度見てもらえば、直すところをその場で指摘してもらえます。
転職エージェントナビなら、登録も相談も無料です。
参考資料
- ハローワーク「履歴書・職務経歴書の書き方」(資料と様式の入り口)
- ハローワーク「応募書類の作り方」(2021年版・PDF)(様式の選び方、職歴欄の書き方の例)
- 厚生労働省履歴書様式例(PDF)
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本記事の見本・記入例は、書き方を説明するための架空の例です。書類の書き方の一般的な解説であり、採用の結果を保証するものではありません。応募書類の形式は、応募先の指示を優先してください。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の料金・条件をご確認ください。

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