転職回数をごまかすとバレる?入社後に発覚する仕組みと、少なく見せずにプラスに伝える方法【転職6回の筆者】

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履歴書の職歴欄を書くたびに、思っていました。

「この回数、少なく見せられないかな」

3回目の転職のあたりから毎回です。6回転職した今だから正直に書きますが、回数をごまかしたいと思ったことは一度や二度ではありません。

この記事では、転職回数をごまかすと入社後にバレるのか、その仕組みとリスクを、大手転職エージェントの現役キャリアアドバイザーへの取材とあわせてまとめます。

そのうえで、筆者がごまかすのをやめた理由と、転職回数が多いことをプラスに伝える方法を書きます。

この記事でわかること

  • 転職回数をごまかすと、どこでバレるのか
  • バレたときに起こりうること
  • 筆者が「ごまかすのは時間の無駄」と考えるようになった理由
  • 転職回数の多さをプラスに伝える方法

ごまかすとバレる?入社の手続きで分かること

ごまかした職歴は、入社の手続きや面接の深掘りで食い違いが出やすいため、「絶対にバレない」とは言えません。どこで会社側にバレてしまうのかを順に見ていきます。

雇用保険被保険者証:番号は1人1つで転職しても引き継がれる

入社するときに提出を求められることが多いのが、雇用保険被保険者証です。雇用保険の被保険者番号は、原則として1人に1つ。転職しても新しい会社で同じ番号を引き継ぎます。ただし、雇用保険に入っていない期間が7年以上続くと、番号が抹消されて新しく振られることがあります。

被保険者証には、番号のほかに氏名、生年月日、資格取得日、事業所名が書かれています。つまり、直前に雇用保険に入っていた会社の名前と、いつから入っていたかが分かるのです。履歴書に書いた直前の勤め先や入社時期と違っていれば、そこで食い違いが生まれます。

キャリアアドバイザーのAさんによると、「会社がハローワークに問い合わせて、本人の過去の職歴をすべて取り寄せるような仕組みではありません。ただ、書類に書かれた内容と履歴書が合わなければ、人事は確認します」。

源泉徴収票:同じ年の前職が分かる

年の途中で入社すると、年末調整のために、その年に前の会社でもらった源泉徴収票の提出を求められます。

源泉徴収票には支払者として前の会社の名前が書かれているので、その年に在籍していた会社を省いていれば、ここでも食い違いが出ます。

面接の深掘りと、リファレンスチェック

書類だけではありません。面接で「その会社では何をしていましたか」「なぜ辞めたのですか」と聞かれれば、省いた期間や、つなげた在籍期間の説明が苦しくなります。

最近は、前の職場の上司や同僚に働きぶりを確認する「リファレンスチェック」を取り入れる会社もあります。

ごまかした職歴が食い違いやすい場面

  • 雇用保険被保険者証:直前の会社名と資格取得日
  • 源泉徴収票:同じ年に在籍していた会社
  • 面接:省いた期間や、つなげた在籍期間についての質問
  • リファレンスチェック:前の職場の上司や同僚への確認

バレたらどうなる?内定取り消しや懲戒のおそれ

職歴を偽ることは「経歴詐称」にあたる可能性があります。「どれくらい重く扱われるかは、偽った内容や採用の判断にどれだけ影響したかによって変わります。ただ、内定の取り消しや、入社後の懲戒の対象になるおそれは十分にあります」(キャリアアドバイザー・Aさん)。

仮に処分までいかなくても、「この人は書類に嘘を書く人だ」という目で見られたまま働き続けることになります。転職回数がたった1回だけ少なく見えることと引き換えにするには、あまりに大きいリスクではないでしょうか。

注意:経歴詐称の扱いは、会社の就業規則や個別の事情によって異なります。具体的なトラブルになった場合は、弁護士や労働局などの専門の窓口に相談してください。

実体験:ごまかすのをやめたのは、時間の無駄だったから

それでは、筆者はどうしたのか。結論は、6回すべてを包み隠さず書きました。

「バレるんじゃないか」という心配に付き合いきれない

回数を少なく見せたい気持ちは、たしかにありました。でも、少なく見せた瞬間から、「バレるんじゃないか」という、本来はしなくていい心配が始まります。

転職活動には、ほかに考えなければいけないことが山ほどあります。応募先選び、書類、面接の準備、今の仕事との両立。そこに「どこでバレるか」という余計な心配まで抱えるのは、時間の無駄だし、なにより疲れる。

一つ嘘をつくと、その嘘をごまかすために新しい嘘をつき、その新しい嘘をごまかすためにさらに新しい嘘を……と、キリがないと思いました。

それに、雇用保険の番号は基本的に1人に1つでずっと同じです。即バレはしなくても、調べようと思えば隠しきれるものではないだろう。そう思ったのも、ごまかさなかった理由です。

「トイレットペーパーの芯もメルカリで売れる」

転職エージェントの担当者からも、「職歴は全部、包み隠さず書くべき」と言われました。そのときのたとえが、今でも忘れられません。

「どこの、どんな経験を貴重だと思ってもらえるかは、こちらからは分からないことです。トイレットペーパーの芯やサランラップの芯、空の牛乳パックだって、メルカリに出せば買う人がいるでしょう?」

一見ごみにしか見えない職歴でも、それを欲しがる会社があるかもしれない。省いた職歴の中に、応募先がいちばん評価する経験が入っていることだってある。そう考えると、ごまかすことは、リスクを抱えるうえに、自分の売り物を自分で捨てることでもあると気づきました。

それからは、職歴が多いことのマイナス面より、プラス面に目を向けるようにしました。新聞、雑誌、フリーランス。環境が変わるたびに、違う経験を持ち帰ってきた。転職回数は、異なる分野で積み上げた経験や実績の数でもあると考えるようにしたのです。

少なく見せずに、転職回数の多さをプラスに伝える3つの方法

ごまかさないと決めたら、次は回数が多いことをどう見せるかです。回数は変えられませんが、受け取られ方は変えられます。

  1. 職務経歴書の冒頭に職務要約を置く
    全体を数行でまとめてから各社の説明に入ると、回数より「何をしてきた人か」が先に伝わります。
  2. 共通する軸を一文で言えるようにする
    筆者の場合は「伝える力を磨くために環境を選んできた」。辞めた理由はバラバラでも、移った先には共通点があるはずです。
  3. 短期で辞めた職歴にも理由を一言添える
    省くのではなく、短く説明する。空白や不自然な期間を作らないことが、いちばんの安心材料になります。

職務要約の書き方と見本は転職回数が多い人の職務経歴書の書き方【見本つき】に、派遣や試用期間をどう数えるかは転職回数の数え方にまとめています。

自分の職歴のどこが「売り物」になるのかは、自分ではなかなか見えません。転職エージェントに職歴を見てもらうと、自分では価値がないと思っていた経験でも価値を見つけてもらえることもあります。

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うまくいく伝え方・いかない伝え方

比較例

  • ❌ 半年で辞めた会社を省き、前後の在籍期間をつなげて書く
  • ⭕️ 半年の在籍も書き、「入社前の説明と業務内容が大きく違ったため」など理由を一言添える
  • ❌ 回数が少なく見えるように、職歴を選んで書く
  • ⭕️ すべて書いたうえで、職務要約で「何をしてきた人か」を先に伝える

よくある質問

Q. 転職回数のごまかしがバレない方法はありますか?
A. 絶対にバレない方法はなく、転職回数をごまかすことはおすすめもしません。入社の手続きで出す書類や面接の深掘りで食い違いが出やすく、ばれたときのリスクは、転職回数が多いことのデメリットよりはるかに大きいからです。

Q. 短期間で辞めた職歴も書かないといけませんか?
A. 書いておくのが安全です。省くと在籍期間に空白や食い違いが生まれ、かえって不信感につながることがあります。履歴書で職歴が書ききれない場合の見せ方は、転職回数が多い人の履歴書の書き方【見本】職歴を省略する前に見直したいことを参考にしてください。

Q. フリーランスやアルバイトの期間は、雇用保険に記録が残らないので書かなくていいですか?
A. 記録に残るかどうかと書くべきかどうかは別の話です。空白期間に見えてしまうと、かえって面接で詳しい説明を求められることもあります。フリーランス期間の書き方はフリーランス期間は職務経歴書にどう書く?にまとめています。

まとめ:ごまかすための時間を、回数の多さをプラスに伝える準備に使う

転職回数をごまかすと、入社の手続きや面接で食い違いが出やすく、バレれば内定取り消しや懲戒のおそれもあります。そして何より、バレないかと心配し続けること自体が、転職活動の大きな負担になります。

転職回数のごまかしに費やす時間を、回数の多さをどう伝えるかに使ったほうがずっと前に進めます。一見ゴミのように見える職歴も、それを欲しがる会社があるかもしれません。転職回数の全体像と伝え方は転職回数が多い人の転職完全ガイドにまとめています。

自分の職歴のどこが売りになるかは、ひとりではなかなか見つけられません。転職エージェントに一度見てもらえば、価値がないと思っていた経験が、売り物になることもあります。転職エージェントナビなら、登録も相談も無料です。

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転職回数が多いと、この先どうなるのか不安な人は、「転職回数が多いと人生終わり? 6回転職した私と、30代・40代の経験者が感じた現実」も参考になります。

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