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転職を重ねるうちに、「次はもう見つからないのではないか」と不安になる。そんな人に向けて、この記事を書きました。
先に結論をお伝えします。転職回数が多いと、以前と同じように仕事を選べるとは限りません。ただ、積み重ねた経験を使える仕事はあります。
大切なのは、不安を抱えたまま応募を続けることではありません。自分の経験と今の求人を照らし合わせて、使える経験とこれから学ぶ必要があることを確かめることです。
この記事では、6回転職した私の実感と匿名を条件に話を聞かせてくれた30代・40代の2人の経験を紹介します。
転職を重ねた今、以前と同じ選び方はできるのか
正直に書くと、私は以前と同じ選び方はできなくなったと感じています。
「未経験可」「年齢不問」と書かれた求人でも、若いころに比べて面接につながりにくくなりました。経験者として応募する場合でも、以前は3社に1社くらい通っていた感覚があります。それが今は、10〜20社に1社通るかどうか、という体感です。
※数字は集計した統計ではなく、私自身の応募経験をもとにした概算です。
ただし、通りにくくなった理由が年齢なのか、転職回数なのかは私にもわかりません。
ここからは、「選びにくくなった仕事」と「経験が生きた仕事」の違いを見ていきます。
選びにくくなった仕事と、経験が生きる仕事
話を聞いた2人は、どちらも転職を重ねています。2人に共通していたのは、転職回数そのものが強みになったわけではないという点です。評価されたのは、それまでの経験と、次の仕事の中身が合っていたことでした。
Aさん(30代後半・転職3回):顧客対応の経験がカスタマーサクセスにつながった
Aさんは、現職を含めて4社で働いてきました。
販売の仕事から始まり、法人営業、人材エージェントを経て、今はIT・SaaS企業でカスタマーサクセスを担当しています。
Aさんが採用と実務の両方で生きたと感じているのは、顧客対応、折衝、ヒアリングの経験です。販売でも法人営業でも人材エージェントでも、相手の話を聞いて、課題を整理し、調整する仕事を続けてきました。その積み重ねが、今の仕事の中身と合っていたといいます。
Bさん(40代前半・転職4回):現場と改善の両方を知っていることが評価された
Bさんは、現職を含めて5社で働いてきました。そのうち1回は、1年未満での離職です。
物流の現場から始まり、営業・管理、IT導入支援、メーカーの物流管理を経て、今は物流企画と業務改善を担当しています。
Bさんが評価されたと感じているのは、現場への理解と業務改善の経験です。物流現場での実務に加え、システム導入やメーカーでのコスト削減に関わった経験が、今の仕事に結びついています。
2人とも、未経験分野への転職は難しいと感じている
一方で、2人ともまったくの未経験分野への転職には難しさを感じています。経験を使える仕事と、経験とつながらない仕事では、選考の手応えが違ったそうです。
2人の経験からわかること
- 評価されたのは、転職回数ではなく、それまでの経験と仕事の中身が合っていたこと
- 職種や会社が変わっても、続けてきた仕事の「共通点」があった(Aさんは顧客対応、Bさんは現場理解と業務改善)
- 経験とつながらない未経験分野は、2人とも難しさを感じている
内定が出たあと、その会社で続けられたか
転職回数が多い人にとって内定と同じくらい大切なのは「入社したあと、続けられるか」です。2人の転職活動と、入社後の様子を比べてみます。
| 項目 | Aさん(30代後半) | Bさん(40代前半) |
|---|---|---|
| 活動期間 | 約3カ月 | 約4カ月 |
| 応募・面接・内定 | 約25社応募、8社面接、2社内定 | 約15社応募、5社面接、1社内定 |
| 希望年収と提示額 | 希望450万円前後以上/提示460万円 | 希望600万円以上/提示620万円 |
| 入社時に重視した点 | リモートワークや残業の少なさ。年収は現状維持を重視 | 専門性を生かせる企画・改善の仕事と、希望に合う年収 |
| 入社後 | 現在3年目。仕事内容や人間関係に納得し、生活リズムも整った | 現在2年目。仕事内容と裁量に手応えを感じている |
Aさん:年収より、続けられる働き方を譲らなかった
Aさんが重視していたのは、年収を現状維持しながら、リモートワークや残業の少なさなど、続けられる働き方を確保することでした。
入社して3年目の今、仕事内容や人間関係に納得していて、生活リズムも整ったと話していました。
Bさん:専門性を生かせる仕事を選び、裁量に手応え
Bさんが重視したのは、専門性を生かせる企画・改善の仕事と、希望に合う年収です。入社は知人の紹介でした。
2年目の今は、仕事内容と、任されている裁量に手応えを感じているそうです。
2人が重視していたのは、年収に加えて、自分が続けられる働き方や仕事内容でした。
次の選択肢を残すために、私が学ぶ必要を感じていること
最後に、私自身の話をします。私は企業のオウンドメディア担当者としてWebメディアを制作していますが、原稿を書いたりデザインをしたりといった仕事が急速に減っていると感じています。AIの普及がいちばんの理由でしょう。
これは私の予測ですが、今後Webメディアの制作現場に残るのは、企画や設計など上流工程を担う人だと思います。ライターやデザイナーのように実作業を担う仕事は徐々に少なくなっていくでしょう。
このまま漫然と仕事をしていては、自分の将来の選択肢がさらに狭まるのではないかと危機感を持っています。だからこそ私自身も、上流工程に進めるよう学ぶ必要があると考えています。
転職回数が多いことは、変えられない過去です。でも、これから何を学ぶかは、自分で選べます。
まとめ:自分の経験と、今の求人を照らし合わせる
転職回数が多いからといって、人生が終わるわけではありません。ただ、以前と同じ選び方が通用するとは限らないのも現実です。
次の一歩として、まずは次の3つを書き出してみてください。
- 経験からできること:職種や会社が変わっても続けてきた仕事の共通点(顧客対応、調整、改善など)
- 譲れない条件:年収、働き方、人間関係など、入社後に続けるために外せないこと
- 学ぶ必要があること:希望する仕事をするのに足りない知識やスキル
書き出したら、実際の求人と比べてみてください。どの求人なら経験を使えるか、何を学べば選択肢が広がるかが見えてきます。
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39歳で未経験の仕事に転職した私の経験は、「未経験からマーケターへ転職。転職回数が多い39歳がオウンドメディア担当になるまで」にまとめています。

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