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「40歳が近づいて、未経験の職種に応募するのが怖くなった」
「どうせ若い人しか採らないだろうし、応募しても落ちるだけかもしれない」
筆者は39歳のとき、未経験からWeb業界のオウンドメディア担当に応募しました。応募したのは、たった3社です。書類選考に通らなくても「ああ、そうか」と思うくらい、落ちることに慣れていました。
それでも、ダメ元で受けたところ、運よく入社できました。
この記事では、転職6回の筆者の実体験と最新のデータをもとに、40歳目前の未経験転職で感じた壁、面接で話したこと、年下の上司との向き合い方、入社後に慣れるまでの半年間をまとめます。
この記事でわかること
- 40歳前後で未経験・異業種に転職する人は、どれくらいいるのか
- 39歳で未経験の職種に応募したときの壁と、面接の実際
- 年下の面接官・上司と働くときに心がけたこと
- 入社後に「数字の世界」に慣れるまでにかかった時間
データで見る:40歳前後の転職は増えていて、異業種・異職種も少なくない
マイナビの「転職動向調査2026年版(2025年実績)速報」によると、2025年の正社員の転職率は7.6%で、過去最高水準でした。30代・40代・50代で転職率が増え、特に40代は男女ともに増加しています。
異業種・異職種への転職はどうでしょうか。リクルートエージェントで2022年度に転職が決まった人のデータでは、40歳以上のうち「異業種×異職種」に転職した人は25.8%で、約4人に1人でした。異業種で同じ職種の人まで合わせると、6割を超えています。
一方、JACリクルートメントのデータでは、40代前半の57.4%が「同業種×同職種」でした。業種か職種のどちらかを変えた人は42.6%です。
データのポイント
- 40代の転職は、増えている
- 未経験・異業種への転職は多数派ではないが、少数でもない
- 集計元によって数字が変わるので、1つの数字だけで「厳しい」「できる」と決めない
出典:マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)速報」(日本経済新聞に掲載)、リクルートエージェント「40代の転職は厳しい?」、JACリクルートメント「40代前半の転職は難しい?」
実体験:応募は3社だけ。書類が通らなくても「ああ、そうか」
書類・面接・年齢・業界、すべてに壁を感じていた
39歳で未経験の職種に応募していたとき、書類選考、面接、年齢、業界の、どれにも壁を感じていました。
とくに年齢の壁は大きく、書類選考に通らなくなってきていました。通らなくても、ショックを受けるより先に「ああ、そうか」と思うようになっていたのを覚えています。
応募先の業界は、日進月歩のWeb業界です。「年齢がいっている人は入りづらい」「どうせ若い人しか採らないだろう」と思っていました。
ダメ元で受けたら、運よく入れた
そんな状態で、まさにダメ元で受けたところ、運よく入社できました。応募したのは3社だけです。
「40歳目前だから」と応募する前にあきらめていたら、この転職はなかったと思います。ただ、これはあくまで私の経験で、運がよかった面もあります。
面接で、年齢や未経験について聞かれなかった
面接では、年齢や未経験であることについて、特に聞かれることはありませんでした。面接官は年下のように見えましたが、入社してみると、実際に年下でした。
ただし、これは私の場合の話です。別の記事で取材した34歳のCさんは、未経験可の求人でも20代の応募者と比べられて書類で落とされ、15社以上落ちたといいます。
年齢の壁を感じる場面があるかどうかは、会社や職種、書類で見られる点によって変わります。
40代に入ってから異業種・異職種へ移った人の話は、42歳・45歳・48歳で仕事を変えた3人への取材にまとめています。前職の経験がどう評価されたか、入社後に何が変わったかは、40代のキャリアチェンジ。3人に聞いた経験の活かし方と転職後の現実【取材】をご覧ください。
面接で話した、フリーランス時代の「経営者目線」
では、面接で何を話したのか。受かった本当の理由は私にはわかりませんが、覚えている範囲で書きます。
フリーランスとして働いていたころ、私は毎月どれくらいの仕事をこなさないと生活が維持できないかを、いつも考えていました。そのために、継続案件を大事にしながら、新規の営業も毎月10件ほどしていました。
こうした話を、面接でした記憶があります。
今振り返ると、自分で経営しているような感覚でした。仕事の量も、生活の維持も、すべて自分事として考える。「経営が自分事」という感覚が、年齢を重ねた分の強みとして伝わった面があるのかもしれません。
フリーランス期間を職務経歴書にどう書いたかは、フリーランス期間は職務経歴書にどう書く?会社員に戻る転職で「空白」に見せない書き方で詳しく書いています。
自分の経歴のどこが評価されるかは、ひとりでは見えにくいものです。年齢に不安があるなら、転職のプロに相談して、書類の通り方を確かめておくと安心です。
入社後:「社歴では自分が一番下」と考えた
入社してからは、年下の上司や先輩と働くことになりました。
そのとき心がけたのは、年齢は関係なく、社歴では自分が一番下と考えることです。そう割り切って、常に謙虚でいるようにしました。5歳下の上司のもとで具体的に何をしたかは、年下の上司、気まずいのは最初だけ。39歳で転職した私が5歳下の上司のもとでやった3つのことにまとめています。
入社後の壁:「数字がすべて」の世界に慣れるまで半年
入社後にいちばん大変だったのは、Web業界の「数字がすべて」という考え方に慣れることでした。慣れるまでには、半年ほどかかりました。
たとえば、商品を紹介する記事を作ったときのことです。私は自分の感覚で「商品の分類はこうだろう」と考えて、企画を出しました。
ところが、その分類の言葉はサジェストKW(検索窓に文字を入れたときに出てくる候補の言葉)に載っていない、という理由で通りませんでした。サジェストKWで上位に出ている言葉を見て、「この単語とこの単語を使った分類にする」と、企画そのものが変わりました。
記者や編集者のころは、自分の感覚で企画を立てるのが当たり前でした。
「読者はこう思うはず」が通用しない世界だと、このことははっきり知った出来事でした。
この考え方の切り替えについては、未経験からマーケターへ転職。転職回数が多い39歳がオウンドメディア担当になるまででも書いています。
検索データの見方は、独学でも学べます。体系的に学びたい人向けには、一般社団法人全日本SEO協会が、会場とオンラインでセミナーを開いています。
応募前に整理しておきたい3つのこと
- これまでの仕事を「量」や「件数」で語れるか
筆者は面接で、毎月こなす仕事の量や、新規の営業の件数(月10件ほど)を話した記憶があります - 年下の上司・同僚と働く心づもりがあるか
面接官が年下ということも珍しくありません。筆者の面接官も年下のようでした - 慣れるまでの期間を、どう見込むか
筆者は、「数字がすべて」の考え方に慣れるまで半年かかりました
うまくいくパターン・いかないパターン
比較例
- ❌ 「40歳だから」と、応募する前にあきらめる
- ⭕️ 落ちる前提でも、まず数社に応募して反応を見る
- ❌ 年齢や前職の経験を前面に出して、新しい職場に入る
- ⭕️ 社歴では自分が一番下だと考えて、謙虚に学ぶ
- ❌ 前職のやり方(感覚)を、そのまま持ち込む
- ⭕️ 数字で判断する世界に慣れるまで、半年ほどかかると見込んでおく
よくある質問
Q. 40歳前後で、未経験の職種に転職できますか?
A. 可能性はあります。リクルートエージェントのデータでは、40歳以上の転職者の約4人に1人が異業種×異職種でした。ただ、JACのデータでは同業種×同職種が過半数で、未経験・異業種は多数派ではありません。筆者も応募は3社で、運に助けられた面が強いです。
Q. 面接で、年齢や未経験について聞かれますか?
A. 筆者の場合は、特に聞かれませんでした。ただ、書類選考で年齢の壁を感じた人もいます。別記事で取材した34歳のCさんは、15社以上落ちたそうです。会社や職種によって違うので、「なぜ今、その職種なのか」を答えられるようにしておくと安心です。
Q. 年下の上司や先輩と、うまく働くコツはありますか?
A. 筆者は「年齢は関係なく、社歴では自分が一番下」と考えて、常に謙虚でいるようにしました。年齢ではなく、社歴の順で自分の立ち位置を考えると、気持ちが楽になるかもしれません。
Q. 未経験の仕事に慣れるまで、どれくらいかかりますか?
A. 職種によって違いますが、筆者は「数字がすべて」という考え方に慣れるまで、半年ほどかかりました。最初の半年は慣れるための期間と考えておくと、焦りにくいと思います。
まとめ:年齢の壁は感じる。それでも、まず応募してみる
40歳目前の未経験転職は、簡単ではありません。筆者自身、書類が通らなくても「ああ、そうか」と思うほど、年齢の壁を感じていました。
今の会社はダメ元で受けて、運よく入社できました。面接で話したのは、フリーランス時代の「経営者目線」。入社後は、社歴では自分が一番下と考えて、謙虚でいるようにしました。そして、数字がすべての世界に慣れるまでに、半年かかりました。
年齢でふるい落とされる前に、自分からあきらめない。そのうえで、自分の経験のどこが評価されるのかは、転職のプロにも聞いてみてください。
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※データ出典:マイナビ「転職動向調査2026年版(2025年実績)速報」、リクルートエージェント、JACリクルートメント
本記事は筆者の実体験に基づく個人の感想です。紹介しているサービスのリンク経由でお申し込みいただくと、当方に紹介料が発生する場合があります。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

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