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電話が鳴ると、いちばんに手を伸ばす。39歳で入った会社で、私が最初に決めたことのひとつです。
直属の上司は、私より5歳ほど年下でした。新聞記者、雑誌編集者、フリーランスと転職を重ねてきた私にとって、未経験のWeb業界。知識では、まわりの誰にもかないません。
年下の上司に、どう接すればいいのか。最初は、少し心配でした。でも、その心配が続いたのは、ほんの数日だけです。
この記事では、5歳下の上司のもとで働いている筆者の実体験をもとに、年下の上司との向き合い方を書きます。
この記事でわかること
- 年下の上司に抵抗がある人は、どれくらいいるのか
- 年下の上司だとわかったとき、筆者が心配したこと
- 5歳下の上司のもとで、筆者が自分からやった3つのこと
- 年上の部下だからこそ、役に立てること
データで見る:年下の上司に「抵抗はない」は半数以下
年下の上司に、引っかかりを感じるのは珍しいことではありません。
パーソル総合研究所の「働く10,000人の就業・成長定点調査2026」では、「年下の上司のもとで働くことに抵抗はない」と答えた人は48.6%でした。裏を返せば、半数以上が「抵抗はない」と言い切れないということです。
マイナビの「ミドル・シニアのアルバイトと年下上司に関する調査」(アルバイトで働く40〜65歳が対象)では、37.9%が年下上司で不満だったことがあると答えています。いちばん多かったのは「距離感がつかみにくかった」(12.7%)でした。
データのポイント
- 年下の上司に「抵抗はない」と言い切れる人は、半数に届かない
- 不満の中身でいちばん多いのは「距離感がつかみにくい」
- つまり、悩みの多くは仕事そのものより「接し方」にある
出典:パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査2026」、マイナビ「ミドル・シニアのアルバイトと年下上司に関する調査」(2026年5月)
2つの調査は対象が異なるため、数字の比較は目安として見てください。
実体験:5歳下の上司、8人のチームのちょうど真ん中
私が最初に心配したのも距離感でした。
心配したのは、自分より「向こうがどう思うか」
直属の上司は、5歳年下。チームは8人で、私の年齢はちょうど真ん中くらいでした。
年下の上司だとわかって、気になったのは自分の気持ちではありません。年上の部下を持つ上司のほうが、やりにくいのではないか。最初に考えたのは、そちらでした。
思い返せば、面接のときから面接官は年下っぽく見えていました。39歳で受けた面接の話は、40歳目前の未経験転職は厳しい?で詳しく書いています。
全員が敬語、全員が「さん」付けだった
心配は、すぐに消えました。
その会社は、誰に対しても基本的に敬語です。呼び方も「〇〇さん」。役職がついていても、「〇〇課長」とは呼びません。私も、上司からも若手からも「さん」付けで呼ばれていました。
年齢や役職で言葉づかいが変わらない。それだけで、年下の上司との距離感に悩む場面は、ほとんどなくなりました。
仕事を直されても、引っかからなかった理由
入社してから、Web業界の考え方に慣れるまで半年ほどかかりました。そのあいだ、上司から直されることも当然ありました。
でも、引っかかったことは一度もありません。理由は単純で、こちらの知識が足りていないからです。年齢は関係なく、社歴では自分がいちばん下。そう考えていたので、直されるのは当たり前のことでした。
Web業界の「数字がすべて」の考え方に戸惑った話は、未経験からマーケターへ転職。転職回数が多い39歳がオウンドメディア担当になるまでに詳しく書いています。
年下の上司のもとで、自分からやった3つのこと
「社歴ではいちばん下」。頭でそう考えるだけでは、まわりには伝わりません。そこで、行動で示すことにしました。
- 電話には積極的に出る
鳴ったら、いちばんに取る。新人なら当たり前のことを、年齢に関係なくやりました - 誰でもできる仕事を引き受ける
下調べのような、経験がなくてもできる仕事は自分から手を挙げました - 聞かれたら紙の視点を出す
自分にしかない経験を求められたときには出す。これは3つ目として、次の見出しで詳しく書きます
1つ目と2つ目は小さなことかもしれません。でも、年上の新人が小さな仕事を引き受けると、まわりは話しかけやすくなる。私はそう感じています。
年上の部下だからこそ役に立てること
謙虚でいることと、遠慮して黙っていることは、少し違います。
「紙の場合はどうですか?」と聞かれる
年下の上司は、私とは逆で、Webしか知りません。だから、よく「紙の場合はどうですか?」と聞いてくれます。
新聞と雑誌で積み上げてきた経験は、Webの知識では上司にかないません。でも、紙媒体の視点でアドバイスできるという意味では、役に立てているのかもしれません。
教わる側と教える側が入れ替わる
Webのことは上司に教わる。紙のことは聞かれたら私が答える。年下の上司との関係は、一方通行ではありませんでした。
年上の部下が持っている経験は、年下の上司が持っていないものであることが多いはずです。前の職場の経験を、どう次の仕事につなげるかは、未経験転職・年齢の不安 完全ガイドにまとめています。
注意:すべての職場が、筆者の会社のように「全員敬語・全員さん付け」とは限りません。年齢や役職で言葉づかいが変わる職場では、距離感に悩みやすくなります。入社前に、職場の雰囲気を確かめておくと安心です。面接で雰囲気を聞く方法は、転職面接の逆質問の例で紹介しています。
職場の雰囲気や年齢構成は、求人票だけではわかりにくいところです。応募先の内情を知っている人に聞いてみるのも、ひとつの方法です。
うまくいく接し方・いかない接し方
比較例
- ❌ 「年齢では上だから」と、指示に引っかかる
- ⭕️ 「社歴ではいちばん下」と考えて、素直に教わる
- ❌ 年上なのに、と小さな仕事を避ける
- ⭕️ 電話や下調べなど、誰でもできる仕事から引き受ける
- ❌ 遠慮して、前職の経験を口に出さない
- ⭕️ 聞かれたら、自分にしかない視点を出す
よくある質問
Q. 年下の上司には、敬語を使うべきですか?
A. 筆者の会社は、全員が誰に対しても敬語でした。筆者は仕事で付き合う人はどんな立場の人にも敬語を使うべきと考えています。
Q. 年下の上司に仕事を直されると、正直つらいです。
A. 筆者は、引っかかったことがありませんでした。年齢ではなく、社歴や経験で見れば自分が下だと考えていたからです。直されるのは、知識が足りない部分を教わっているのだと考えると、気持ちが楽になります。
Q. 年上の部下は、上司にとってやりにくいのでしょうか?
A. 筆者も最初はそれを心配しました。ただ、小さな仕事を自分から引き受けていると、まわりも話しかけやすくなるように感じます。年上だからと距離を置かれる前に、自分から距離を縮めるのがおすすめです。
Q. 40歳前後で未経験の業界に転職すると、上司が年下になるのは普通ですか?
A. 筆者の場合はそうでした。未経験の業界では、年齢より経験の長さで立場が決まることが多いので、年下の上司になることは十分ありえます。最初から想定しておくと、入社後に戸惑わずにすみます。
まとめ:年齢ではなく、社歴で考える
年下の上司に「抵抗はない」と言い切れる人は、半数に届きません。筆者も、最初は「向こうがやりにくいのでは」と心配しました。
でも、その心配は最初だけでした。社歴ではいちばん下だと考え、電話に出て、下調べを引き受け、聞かれたら紙の視点を出す。年下の上司との関係は、教わるだけでなく、教える場面もある関係になっています。
年齢ではなく、社歴で考える。それだけで、気まずさはずいぶん小さくなります。
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※データ出典:パーソル総合研究所「働く10,000人の就業・成長定点調査2026」、マイナビ「ミドル・シニアのアルバイトと年下上司に関する調査」
本記事は筆者の実体験と個人の見方に基づくものです。紹介しているサービスのリンク経由でお申し込みいただくと、当方に紹介料が発生する場合があります。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。

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