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本屋の就職・転職コーナーで、面接の攻略本を手に取る。
28歳の私が、転職のために最初にやったことです。
新聞社を辞めて、出版社へ移ろうとしていたころの話です。使ったのは転職サイトだけ。転職エージェントという存在は、知りませんでした。知っていた転職サービスは、リクナビくらいです。
それから10年以上たった39歳のとき、初めて転職エージェントを使いました。両方を経験した今だから言えることがあります。
この記事では、転職エージェントと転職サイトの違いと、6回転職した筆者がたどり着いた使い分けを書きます。
この記事でわかること
- 転職エージェントと転職サイトの違い(比較表つき)
- 転職サイトだけで動いたとき、何がいちばん大変だったか
- 39歳で初めてエージェントを使って、何が変わったか
- 両方使った筆者がすすめる、使い分けの順番
データで見る:転職サイトは多数派、エージェントは約半数
今でも、転職の入り口として選ばれているのは転職サイトです。
人材関連事業などを営むレバレジーズ株式会社が発表した「若者しごと白書2025」(18〜29歳の正社員とフリーターが対象)では、仕事探しの手段として「求人サイトや就職・転職情報サイト」が3年連続で最多でした(2025年は77.6%)。
一方、「就職・転職エージェント」の利用も50.9%と、3年連続で5割を超えています。
データのポイント
- 20代の仕事探しで、いちばん使われているのは転職サイト
- それでも、エージェントを使う人も半数を超えている
- どちらか一方ではなく、複数の手段を組み合わせる人が増えている
出典:レバレジーズ株式会社「若者しごと白書2025」(2025年3月発表)
転職エージェントと転職サイトの違い
ひとことで言えば、転職サイトは「自分で探して、自分で応募する」道具。転職エージェントは「担当者と一緒に探して、間に入ってもらう」サービスです。
| 転職サイト | 転職エージェント | |
|---|---|---|
| 求人の探し方 | 自分で検索して選ぶ | 担当者が紹介してくれる(非公開の求人を含むことも) |
| 書類・面接の対策 | 基本的に自分で | 添削や面接対策を受けられる |
| 日程・条件の調整 | 自分で企業とやり取り | 担当者が間に入ってくれる |
| 落ちた理由 | わからないことが多い | 担当者経由で聞けることがある |
| ペース | 自分の好きなペースで動ける | 担当者とのやり取りが必要 |
| 料金 | 無料 | 無料(企業側が費用を払う仕組み) |
表にすると、エージェントのほうが便利に見えるかもしれません。ただ、担当者との相性に左右されるのはエージェントの弱いところです。相性が合わないときの対処は、転職エージェントの担当者が合わない。変えたいときの伝え方にまとめています。
実体験①:28歳、転職サイトだけで動いた
当時は転職サイトしか知らなかった。筆者が転職サイトを使った理由はそれだけでした。
エージェントの存在を、知らなかった
2009年ごろの話です。人材紹介のサービス自体はすでにありましたが、今ほど身近ではありませんでした。少なくとも、新聞記者だった私の視界には入っていません。
転職サイトで出版社の求人を探し、自分で応募しました。応募したのは3社で、1社から内定が出ました。結果だけ見れば、うまくいったほうです。
全部、自分でやるしかなかった
今ふり返ると、大変だったのは「全部を自分でやらなければならなかった」ことです。
- どこを受けるかを決める
- 面接のスケジュールを管理する
- 面接や筆記試験の対策をする
誰にも相談できず、一人でやるしかありませんでした。対策といっても、一般的な面接攻略法の本を買ってきて勉強するくらいです。
落ちても、どこがダメだったかわからない
いちばん困ったのは、落ちたときです。どこがダメだったのかがわからないので、次の対策の立てようがない。本に書いてある正解を、もう一度なぞるしかありませんでした。
実体験②:39歳、藁にもすがる思いでエージェントへ
エージェントを初めて使ったのは、6回目の転職のときです。
転職サイトでダメで、エージェントへ
フリーランスから会社員に戻ろうとした39歳のとき。最初は、それまでと同じように転職サイトで動きました。でも、どうしても書類選考すら受からない。
根本的に、自分の転職活動のやり方に問題があるのではないか。誰か、第三者の目線がほしい。藁にもすがるような思いで、エージェントに登録しました。
登録した最初の2社からは、求人の紹介すら受けられませんでした。その話は30代後半、転職回数が多い人のための転職エージェントの選び方と使い方に、何社に登録したかは転職エージェントは何社登録すべき?に書いています。
履歴書から面接まで、プロの目線が入った
助かったのは、履歴書の書き方から面接での受け答えまで、プロの目線でアドバイスしてもらえたことです。
28歳のときに本で勉強していた「一般的な正解」ではなく、私の経歴を見たうえでの「私の場合の正解」を教えてもらえる。ここが、いちばん大きな違いでした。スケジュールや条件の調整を任せられたのは、言うまでもありません。
両方使った私の結論:若くても、一度はエージェントに相談を
転職サイトとエージェント、どちらがいいか。私の答えは、少し欲ばりです。
最初の一回は、エージェントで
どんなに若くても、一度はエージェントに相談してみるべきだと思っています。28歳の私のように、うまくいったとしてもです。
プロの目線で、書類や面接のアドバイスがもらえる。そこで身につけた知識や方法論は、あとで自力で転職サイトを使うときにも役に立ちます。一度教わっておけば、次は一人でも動けるからです。
転職サイトは「自分で動ける人」の道具
転職サイトが悪いわけではありません。行きたい業界や会社がはっきりしていて、書類や面接にも自信がある人なら、自分のペースで動けるのは大きな利点です。
ただ、それができるのは「正解の型」を知っている人だと思います。最初からそれを持っている人は、多くありません。
筆者がすすめる使い分け
- はじめての転職・久しぶりの転職:まずエージェントに相談して、書類と面接の「型」を教わる
- 行きたい会社がはっきりしている:転職サイトで直接応募しつつ、エージェントにも相談しておく
- 転職サイトで落ち続けている:一人で続けず、エージェントに第三者の目線をもらう
相談先は、年齢や住んでいる地域で選ぶと合うところが見つかりやすくなります。たとえば、次のようなサービスがあります。
\どこに相談すればいいか、まず迷っている人に/
転職エージェントナビは、300人以上のアドバイザーの中から、自分に合う転職エージェントを紹介してもらえるサービスです。
- どのエージェントを選べばいいか、から相談できる
- 利用は完全無料
\首都圏で働く、23〜35歳の人に/
type転職エージェントは、首都圏に特化した転職エージェントです。
- IT・営業・ハイクラスの求人に強い
- 対象は23〜35歳、希望勤務地が東京・千葉・神奈川・埼玉の人
- 営業、販売・サービス、エンジニア、マーケティング、管理系の職種が中心
うまくいく使い方・いかない使い方
比較例
- ❌ 落ちた理由がわからないまま、転職サイトで応募を続ける
- ⭕️ 落ちが続いたら、エージェントに第三者の目線をもらう
- ❌ 面接対策を、一般的な攻略本だけで済ませる
- ⭕️ 自分の経歴に合わせた「自分の場合の正解」を教わる
- ❌ 「若いから自力で大丈夫」と、一度も相談しない
- ⭕️ 一度は相談して型を身につけ、その後は転職サイトと使い分ける
よくある質問
Q. 転職エージェントと転職サイト、併用してもいいですか?
A. 問題ありません。調査でも、複数の手段を組み合わせる人が増えています。転職サイトで気になる会社を探しながら、エージェントに書類や面接の相談をするという使い方もできます。
Q. 転職エージェントは、本当に無料ですか?
A. 求職者は無料で使えるのが一般的です。採用が決まったときに、企業側がエージェントに費用を払う仕組みになっています。
Q. 20代でもエージェントを使う意味はありますか?
A. あると思います。筆者は28歳のとき転職サイトだけで動き、面接対策は本で勉強するしかありませんでした。若いうちにプロから「型」を教わっておくと、その後の転職でも役に立つと思います。
Q. エージェントに登録したのに、求人を紹介してもらえません。
A. 筆者も39歳のとき、最初の2社からは紹介を受けられませんでした。1社の反応で判断せず、別のエージェントも試してみてください。
くわしくは転職エージェントに断られた。転職回数が多い人が直面する現実と、次の一手に書いています。
まとめ:一度教わった「型」は、一人のときにも使える
転職サイトは自分で探して応募する道具。転職エージェントは、担当者と一緒に探して間に入ってもらうサービスです。
28歳の私は、エージェントを知らず、一般的な面接対策本を頼りに一人で動きました。39歳の私は、藁にもすがる思いでエージェントに頼り、プロの目線に救われました。
だから今は、どんなに若くても一度はエージェントに相談してほしいと思っています。そこで教わった型は、次に一人で動くときの大きな武器になります。
エージェントに頼れることのひとつが、内定後の年収交渉です。エージェント経由で提示額から30万円上がった人と、自分で交渉した人、交渉しなかった人に話を聞きました。転職の年収交渉、エージェントに任せる?自分で言う?【3人に取材】30万円上がった人・20万円上がった人・交渉しなかった人
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※データ出典:レバレジーズ株式会社「若者しごと白書2025」
本記事は筆者の実体験と個人の見方に基づくものです。比較表は一般的な違いをまとめたもので、サービスによって内容は異なります。紹介しているサービスのリンク経由でお申し込みいただくと、当方に紹介料が発生する場合があります。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の条件をご確認ください。


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