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「未経験だけど、広報の仕事がしてみたい」「転職回数が多い自分でも、広報を目指せるだろうか」——そんな思いを抱えていませんか。
この記事では、新聞記者として企業の広報担当者と日々やり取りしてきた筆者が、「取材する側」の目線から、未経験から広報を目指すときに評価されるポイントと、転職回数の多さの活かし方をまとめました。
この記事でわかること
- 広報の仕事内容と、未経験での転職が「狭き門」と言われる理由
- 元記者から見た、頼りになる広報・困った広報の違い
- 転職回数が多い人が、広報で武器にできる経験
- 未経験から広報を目指す現実的なルート
データで見る:転職市場は売り手、でも広報は「狭き門」
転職市場全体を見ると、dodaの発表では2026年6月の転職求人倍率は2.55倍と前年同月から上昇しており、企業側が人材を求める「売り手市場」が続いています。
一方で、広報は人気が高いわりに、1社あたりの募集枠が少ない職種です。専門性や経験が求められることが多く、経験者が優遇されやすいのも事実です。ただし、PR会社などでは「未経験OK」の求人も見られ、入口がまったくないわけではありません。
広報の主な仕事
- プレスリリースの作成・配信
- 記者・メディアからの問い合わせ対応、取材の調整
- 社内報・社内イベントなどの社内広報
- SNSやオウンドメディアでの情報発信
- 不祥事などが起きたときの危機対応
未経験の広報転職が難しいと言われる理由
注意:広報は「華やかな仕事」というイメージで語られがちですが、実際は地道な調整や、社内外への説明責任を負う場面が多い仕事です。イメージだけで志望動機を組み立てると、面接で「本当に仕事内容を理解しているか」を疑われやすくなります。
企業にとって広報は「会社の顔」です。一度の対応ミスが会社の評判に直結するため、未経験者を育てる余裕がある企業は限られます。だからこそ、未経験でも「この人なら任せられる」と思わせる材料を、これまでの経験の中から見つけることが大切です。
実体験:記者として見てきた「頼りになる広報」と「困った広報」
新聞記者時代、毎日のように企業の広報担当者とやり取りしてきました。その中で「この人は頼りになる」と感じた広報には、はっきりした共通点がありました。
頼りになる広報
- 自社が言いたいこと(宣伝)だけでなく、記者や社会が「今、何に関心を持っているか」を把握している。そのためのアンテナを常に張っている
- 「このネタなら、〇〇さんの連載企画に合うかもしれません」と、メディアの文脈に合わせて提案してくれる
- 問い合わせに対して「確認して〇時までに折り返します」と、期限を区切って返してくれる
困った広報
- 媒体の特色や企画の趣旨を無視して、自社の商品・サービスの宣伝しか考えていない
- 社内の情報を把握しておらず、取材の問い合わせにすぐ答えられない
振り返ると、頼りになる広報は「自社の都合」ではなく「相手の都合」から考えていました。そしてこれは、広報経験の有無とは関係なく、営業や企画など、これまでの仕事の中でも身につけられる姿勢です。
未経験から広報を目指すなら、この「相手の関心を先回りして考えた経験」を具体的に語れるようにしておくことが、何よりの武器になると思います。
転職回数が多い人が、広報で武器にできる経験
- 文章で伝えた経験(企画書、報告書、社内向けの案内文など。プレスリリースの素地になります)
- 社外の人と調整した経験(取引先との交渉や、立場の違う人の間に入った経験は、メディア対応に直結します)
- 複数の業界・職場を知っていること(さまざまな立場の人の関心を想像できるのは、転職回数が多い人ならではの強みです)
- SNSなどで自分から発信した経験(個人のブログやSNS運用も、発信力の証明になります)
未経験から広報を目指す、現実的なルート
主な3つのルート
- PR会社に入る:未経験OKの求人が比較的見つかりやすく、複数企業の広報を支援しながら経験を積める
- 社内異動を狙う:営業や企画など、今の会社で実績を積んでから広報部門への異動を希望する
- ベンチャーの兼務から入る:広報専任を置けない規模の会社で、他業務と兼務しながら広報を担当する
評価されるパターン・されないパターン
比較例
- ❌ 「会社の顔として華やかに活躍したい」と、イメージ先行で志望動機を語る
- ⭕️ 「前職で相手の関心を先回りして提案してきた経験を、メディア対応に活かしたい」と、具体的な経験と結びつける
- ❌ 転職回数の多さを、面接で言い訳のように説明する
- ⭕️ 「複数の業界を経験したからこそ、さまざまな立場の人に伝わる言葉を選べる」と、強みに変換して伝える
広報のような管理部門の求人は、公開されずにエージェント経由で募集されることも少なくありません。自分の経歴で狙える求人を知るには、まずプロに相談してみるのが近道です。
よくある質問
Q. 30代・未経験から広報になるのは遅いですか?
A. 遅すぎることはありません。30代は社会人経験がある分、「社外と調整してきた経験」「文章で伝えてきた経験」を具体的に示しやすい年代です。
Q. 広報に資格は必要ですか?
A. 必須の資格はありません。資格より、実際に何を発信し、誰とどう調整してきたかという経験の方が評価されやすいです。
Q. 転職回数が多いと、広報は不利ですか?
A. 回数そのものより、「なぜ環境を変えてきたのか」を一貫したストーリーで語れるかが重要です。広報は「伝える仕事」なので、自分の経歴を上手に説明できること自体がアピールになります。
Q. 記者から見て、広報に一番大切なことは何ですか?
A. 問い合わせへの「速さ」と「正確さ」です。すぐに答えられなくても、「〇時までに折り返します」と期限を示してくれる広報は、それだけで信頼されます。
まとめ:広報は「相手の都合」から考える仕事
未経験からの広報転職は、たしかに簡単ではありません。でも、記者の目から見て本当に頼りになる広報は、経験年数より「相手の関心を先回りして考える姿勢」を持った人でした。
これまでの経験の中にその姿勢を見つけて言葉にできれば、転職回数の多さも武器に変えられます。
畑違いの職種に挑戦するときの志望動機の組み立て方は異業種転職の志望動機、例文つきで解説でも解説しています。
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※データ出典:doda「転職求人倍率レポート(2026年6月)」
本記事は筆者の実体験に基づく個人の感想です。サービス選びの際は、必ず公式サイトで最新の料金・条件をご確認ください。

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